家庭に必ずひとつあるおろし器ですが、単におろし器と言っても種類が豊富で食材にあったいろいろな素材や形のおろし器があります。
おろし器の素材で見ると、竹、陶磁器、銅、アルミニウム、プラスチック、ステンレス、セラミックなどがありますし、刃の大きさや形状も様々です。
わが家でもおろし器が登場するのは大根とショウガをおろすくらいですが、これだけ多くの種類があれば、当然食材によって使い分けができて、料理の幅が広がるはずです。
そこで今回のガッテンは「おろし器」SPです。
まず番組で紹介したのはかっぱ橋道具街にある料理道具専門店の専務で自称「おろし器マニア」の飯田結太さんがコレクションしているおろし器の数々・・・。
なんと100種類以上のおろし器を所有し、お気に入りには名前もついているとか・・・。
そのいろいろなおろし器の種類によっておろした大根の食感が違うそうです。
その食感が5種類
・ふわふわ
・ふわシャキ
・シャキふわ
・シャキシャキ
・ジャキジャキ
に分かれます。
スタジオでは、ゲストがこの100種類以上のおろし器の中の20種類ほどを試しに使ってみます。
おろしてそのまま使えるスプーンタイプや表はシャキシャキ、裏はふわふわがおろせるリバーシブルタイプ。
長さがあって早くおろせる15,000円の高級ハイスピードのおろし器などがあります。
ところ変わって大和市のいちょう下和田団地の住民の皆さん。
元々なぜかおろせないのと言いつつ時間がかかるけどもったいないと使っていたり、買って2~3ヶ月しか経っていない新しいものなのに体重をかけて力ずくで使うために穴に割れ目があったり、45年愛用しているため刃が擦り減っていたりと、なにかと苦労の多いおろし器がたくさんありました。
家庭にあるそんなおろし器で「夢のような素晴らし大根おろし」を作る方法があります。(45年物はさすがに難しいですが・笑)
全国で数人となったおろし金職人、勅使河原隆さんが作るおろし金をヒントにわかった
極上おろしの3条件
・手は回す
・細く切る
・キチンと座る
これでパウダースノーのようなふわふわの大根おろしができるのです。
江戸時代の料理本から、昔の人は今では想像出来ないようなおろし器の使い方をしていました。
<ごぼうおろしの味噌汁>
生のごぼうをおろし、さっと湯通し。そして湯を切ってみそ汁に入れるだけ。
ふくよかな味わいで、コクや香りが立ちます。
なすもおろすことにより、同様の風味や香りが増します。
他にもいろいろな食材で試してみると・・・
<みかん>
湯通しした豚肉に皮ごとおろしたみかんを包むと、サッパリしておいしい。
<ニンジンおろしのせチーズ>
意外な組み合わせがバッチリ合います。
<レモンおろし>
焼肉に丸ごとおろしたレモンをのせて食べます。相性抜群!
<ニンジンおろしのせ豆腐>
冷ややっこの薬味にピッタリ
<タマネギおろし>
マカロニサラダに乗せると大人の味に。
<なすおろしポン酢>
ポン酢におろしたなすを入れて、冷やし豚しゃぶのタレとして。
夏にぴったりのきゅうりを使ったおろし料理として
<蒸し鶏の青松酢がけ>
きゅうりをおろす前に塩で板ずりして、10秒ほど湯通しします。
色がきれいになって生臭みが取れます。
おろして水切りしたものに、とろみをつけたお酢を混ぜます。
上品なソースが出来上がります。
これを蒸し鶏にかけます。
<きゅうりのおろしかげごはん>
おろしたきゅうりに薄口しょうゆをかけてご飯にかけます。
<偽メロンジュース>
絞ったきゅうりの汁も捨てずに使います。
砂糖・はちみつ・レモン汁を加えるとなんちゃってメロンジュースの出来上がり。
<カンタンおろし朝食>
・トーストに塗るマーマレード
凍らせたレモンの皮を凍っているうちにおろすと、煮た時と同じような状態に。
(手を回さずおろしてOK)
おろした量と同じ分量のはちみつを加えて混ぜれば出来上がり。
・サラダにみょうがおろしドレッシング
みょうが1個
レモン汁 大さじ2
サラダ油 大さじ1
コショウ 少々
塩 小さじ1/2
みょうがの根元を持って、葉先からおろします。
レモン汁を加えると赤くきれいな色になります。
そして材料を順に入れて混ぜます。
・アスパラおろしスープ(2人分)
生アスパラ下4センチ 3本分
牛乳 300ml
片栗粉 小さじ1(水小さじ2で溶く)
塩 小さじ1/2
コショウ 少々
牛乳を鍋に入れて温めながら、水溶き片栗粉を入れます。
アスパラを長いまま下の方の固い部分を4センチほど回しながらおろして牛乳に入れます。
塩・コショウで味を整えて出来上がり。
(アスパラの代わりに生とうもろこしも可)
どれもカンタンですぐに出来るので、是非試してみたいですね。