暑い夏を健康に乗りきる「ちょい足し食材」 第4弾 「キビ酢」
長寿&美肌をもたらす神秘のお酢とは?
奄美群島の南、与論島にそんな神秘のお酢があります。
- カリウム・・・体内の塩分を体外に排出し、血圧を下げる働きが他の穀物酢の約10倍
- 鉄・・・貧血を予防し、健全な体の成長を促す働きが他の穀物酢の約10倍。
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神秘のお酢・「キビ酢」
キビ酢=サトウキビ酢の事で、昔は味噌・醤油・酢などの調味料はすべて自家製で、キビ酢は400年前から作られていました。
まろやかでお酢だけで飲んでも飲みやすいのが特徴です。
キビ酢で長寿
沖縄群島では黒砂糖を薬糖と呼び、昔インドや中国では薬として食されていました。
キビ酢は健康に良い栄養分を含むサトウキビを丸ごと天然発酵させたものなので、長寿と関係があります。
キビ酢は他の酢と比べてカリウムや鉄が約10倍、カルシウムが約15倍も含まれているほか、ポリフェノールを多く含んでいます。
このポリフェノールは体内の活性酸素を除去する働きがあり、
その抗酸化力は米酢の約7倍もありますので
・老化
・シミ・シワ・ソバカス
・動脈硬化
・糖尿病
・ガン
・認知症
などを防ぐのに役立ちます。
与論島の長寿はデータにも表れていて、人口10万人当たりの100歳以上の人数は
全国平均48.45人に対して与論町では247.76人で
全国平均の約5倍で、まさに長寿の島といえます。
キビ酢はどうやって作られている?
サトウキビからジュースを絞り出します。
アクをとりながら煮つめて糖度を調節します。
出来上がった汁を壺に入れて発酵させます。
壺のキビ汁が発酵してアルコールになり、与論島に浮遊する酢酸菌が酢を作ります。
この汁を本土へ持って行ってもお酢は出来ず、奄美群島でしかできないそうです。
壺の中で約1年発酵させてから約2年地中に埋めてタンクで寝かせます。
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キビ酢を使った料理
<大根と刺し身のナマシィ(なま酢)>
カツオ・マグロなどのお刺身と大根・キュウリのつまをキビ酢で和えます。
<キビ酢バナナ酢>
・バナナ3本
・黒糖300g
・キビ酢500ml
バナナ3本分を1cmほどの厚さに切り、瓶の中にバナナ、黒糖300g、キビ酢500mlを入れて常温で三日間寝かせます。
バナナが黒くなったら取り上げて出来上がり。
ヨーグルトにかけたり牛乳に混ぜたりしておいしく召し上がれます。朝食にオススメです。
<バナナ酢かき氷>
バナナ酢牛乳を凍らせてかき氷にすれば出来上がり。
<ゴーヤの肉詰め甘酢あんかけ>
豚挽き肉とタマネギを混ぜて、ショウガ搾り汁、塩、コショウ、片栗粉を加える。
真ん中をくりぬいたゴーヤに肉を詰める。
食べやすい厚さに切り、かたくり粉をまぶして160℃の油で揚げる。
甘酢あんは、鶏がらスープ、キビ酢、砂糖、水溶き片栗粉を煮詰めて作り、ゴーヤにかけたら出来上がり。
<キビ酢のちょい足し>
お味噌汁の味噌を入れる前にキビ酢を入れる。もずくの具を入れる事で酢の酸味が和らぎます。
キビ酢の手巻き寿司に、キビ酢をちょい足しした納豆・お刺身もキビ酢でいただきます。
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韓国から自家製のお酢を持ち帰り引き続き作ろうと思ったのですが、賞味期限の関係で材料の「生マッコリ」を安価で入手するのが困難で断念してしまいました。
日本に合った酢作りを探してみようと思います。