22年のガッテンの歴史で初の「毛細血管」を取り上げた放送でした。
若返りのカギは毛細血管
毛細血管は全身の隅々まで張り巡らされて、酸素・栄養を運びます。
ところが年齢とともに毛細血管が死んでいき、
その結果シミ・シワだけでなく
痴ほう症やアルツハイマーの原因、呼吸器の障害、肝機能の障害など
様々な病気の引き金になります。
毛細血管は全身の血管の99%を占めていて、臓器も毛細血管で覆われています。
この毛細血管は酸素と栄養を運ぶために酸素の足りない場所へ自ら伸びて
伸びた毛細血管同士でつながっていくという仕組みがあります。
しかし皮膚にある毛細血管量は 20代と比べると 60から70代の人は 4割も減ってしまいます。
一番影響が大きいのが顔の外側の皮膚で、シミ・シワの原因になります。
また内蔵で毛細血管が減れば、その臓器の疾患につながります。
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今までそんな毛細血管の様子を見ることができなかったのですが
自治医科大学・西村智さんが顕微鏡に独自の改良をして
世界で初めて毛細血管を写し出すことに成功しました。
毛細血管大調査
大阪大学が数カ月前に開発した毛細血管を観察する装置で
リアルタイムに測定できるようになりました。
薬指の爪の下あたりで測定し画像を解析すると、健康な毛細血管の量を測定することが可能です。
そして病気の前段階で体の変化を見つける事が可能になりました。
早速通りがかりの人を測定すると・・・
血管の足が長い血管美人・血管ハンサムな人もいれば
血管が消えかかってゴースト化している人も。
では血液が来なくなると管はどうなるのでしょうか?
だんだん管がばらばらになって、最悪の場合は血管自体がなくなってしまいます。
なぜ血管が届かなくなるの?
毛細血管は一つ一つの細胞が数珠つなぎのように連なってできています。
壁細胞が毛細血管を外側から補強し、血管の構造を丈夫に保っています。
そして毛細血管は周りの細胞に酸素や栄養を届けるために
適度にぬれるようにできています。
それが壁細胞がはがれ内部の細胞の接着が緩んでもれると
先の方へ血液が届かなくなってしまいます。
壁細胞はどうして壊れてしまう?
原因① 加齢に伴う細胞の寿命
原因② 血糖値やコレステロールの上昇が血管の細胞にダメージを与える
壁細胞がはがれる
↓
血管の構造が弱まる
↓
細胞同士の接着が緩む
↓
血管から血液成分が漏れる
毛細血管が衰えている自覚症状のサインは「むくみ」
顔で起こるとむくんでたるみが生じます。
毛細血管からの漏れと病気の関係
① ぜんそく →肺で漏れがひどいと悪化
② 糖尿病性網膜症 →網膜の毛細血管の漏れが原因で失明の可能性も
③ 認知症・アルツハイマー病 →脳の毛細血管から神経細胞に害のある物質が漏れることが原因
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漏れを防ぐポイントは?
重要なのは血流で、心臓のポンプの働きでどんどん血液を流すのが大事で、細胞は流れを認識すると細胞同士がくっつく作用が働きます。
この血流UPが毛細血管の漏れを防ぐカギとなります。
解決策は?
血流を上げて、毛細血管を復活させるには
①お風呂
自分が一番いい湯だなと思う温度に10分間、肩までしっかり入る
温度は40℃~41℃がオススメ
新たに毛細血管が増えて復活した毛細血管量が8%UP
※汗をかいた分だけ水分補給しましょう
②ウォーキング
3分ゆっくり歩いた後に、3分間早歩き
これを交互に繰り返します。
毛細血管量が27%UP
ちなみに実験では飲酒は血流が6%下がってしまいました。
(お酒の効果は個人差があるとのこと)
血流を上げるとっておきの方法とは?
子供が良くする「スキップ」をすると、第二の心臓「ふくらはぎ」のポンプ作用で
血流が上がっていきます。
でも大人が外でやるのは恥ずかしいので
「その場スキップ」・・・腕を大きく振りながら一度に20回×朝・昼・晩の3回
1日座る作業の多い人にオススメ。
これを1週間試した男性は39%UP。
寝る前まで体が温かく、熟睡できるようになりました。
4人の平均で51%UPしました。
スキップと同じ効果が期待できるのが「かかとの上げ下げ」で
1回に20~30回、朝・昼・晩に分けて行います。
スキップは少々考えてしまいますが、これならふくらはぎのポンプ機能を鍛えることで血流を上げて、毛細血管を復活できますね。
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