春から夏にかけて、風邪の症状が長引いてなかなか良くならないという人の中で、実は風邪ではなくてダニアレルギーだったという人も少なくないのではないでしょうか。
まさにこの時期に気をつけたいのが「ダニ」を原因とするアレルギーです。
そこでアレルギー専門の医師から教えてもらったダニアレルギー対策の方法を、我が家でも実際に実践して症状を減らすことが出来ましたので、以下にご紹介いたします。
ダニが増える時期は
ダニが一番好きなのが湿度です。湿度が60%以上、そして気温が25℃以上になるとダニの最適な繁殖条件と言われています。
梅雨が始まる6月から秋にかけてが一番多くなる時期です。
ダニのえさ
人のフケ、アカ、食べかす、床や壁のカビ、ペットの毛、ホコリなど
家の中はダニが好物とするものが至る所にあると言えます。
ダニが引き起こすアレルギー症状
ダニのフンや死骸が体内に入った時に体の防御機能が敏感に反応してしまうと出てくる症状で、目、鼻、皮膚、呼吸器に現れます。
一般的にアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息などが多く現れます。
ダニの多い場所
カーペット 、布製のソファー、畳、ぬいぐるみ、ペット、布団、毛布、枕など
特に肌と接触する寝具にはダニが多く繁殖しています。
チリダニは卵から成虫になるまで2週間~1か月、成虫になってからの寿命が2~3か月で、その間に1日1~3個の卵を産んでどんどん繁殖していきます。
このサイクルを考えると、1週間に1度ダニ駆除をすればアレルギーの原因を除去できます。
布団のダニを駆除するポイント
1.布団の丸洗い
布団は常に適度な温度と湿度があり、ダニが繁殖する絶好の場所です。半年に1回布団を定期的に丸洗いするのがオススメです。
2.天日干しでは死なない?
ダニは50℃以上で死ぬと言われていますが、天日干しでは表面温度が高くなっても、ダニが布団の中の方へ逃げて行ってしまいます。
また、布団を叩いてもダニは減らずに奥に入っていき逆効果です。
3.布団乾燥機&掃除機
高温の熱風でダニを死滅させることが重要です。
60℃の布団乾燥機の熱風で最低20~30分でダニが死滅します。
布団の裏表を順番に、ダニが逃げ込む四隅もしっかりかけましょう。
そして布団乾燥機でダニを死滅させたら、掃除機で布団のダニを吸い取ります。
この時、より効果的にダニを吸い取るにはダニフィルターの付いた紙パック式の掃除機を使って、1㎡につき20秒以上ゆっくりじっくりと掃除機をかけるのがポイントです。裏表ともに丁寧に吸い取りましょう。
ダニが生きたままでは、掃除機で吸い取ってもダニが布団の繊維にしがみ付いて抵抗するので、先に布団乾燥機で死滅させるのが効果的です。
最後に
ダニをゼロにすることは不可能と言われていますが、数を減らすことでアレルギー症状を減らすことが可能です。
特に梅雨の時期から台風の時期にかけては湿度と温度が高くなるので、こまめに対策をすることで乗り切りたいですね。