2016年8月22日~10月18日まで午後10:00~KBS2で放送された月・火ドラマ
「雲が描いた月明かり」
第3話のあらすじを紹介します。
※ネタバレを含みますので注意!
写真出典:http://www.kbs.co.kr/drama/gurumi/behind/wallpaper/index.html
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<雲が描いた月明かり 第3話あらすじ>
写真出典:https://knda.tv/kntv/program/kn000663/
キャスト・登場人物はこちら→[雲が描いた月明かり]キャスト
サムノムは牢屋に拉致され、目の前にはミョンウン王女が現われます。
「重罪を犯しました。」と必死に土下座するサムノムに、剣を振り上げるミョンウン王女。
その時世子イ・ヨンが、「止めろ。」と声をあげ、ミョンウン王女は剣を止めます。
そしてイ・ヨンはミョンウン王女の剣を優しく取り上げ、「この者を今すぐ義禁府へ送るのだ。」と叫びます。
驚いたのはミョンウン王女は、「義禁府へ押送すれば、生きて帰らないのでは。事を大きくしたくない。」と言い、イ・ヨンは事を収めます。
イ・ヨンとミョンウン王女が帰ろうとすると、「王女様、申し訳ありませんでした。恋文を代筆するのが、これほど人を傷つけるとは思っていませんでした。」と謝るサムノム。
頭を下げたままのサムノムはイ・ヨンの顔を見る事はありませんでした。
キム・ビョンヨンはイ・ヨンに、「どうしてサムノムに身分を明かさないのですか?」と尋ねると、「どうせいつか分かるであろう。」と答えるイ・ヨン。
内侍の3つ目の試験の回答を見て、イ・ヨンは合格・不合格を決定します。
「どこか虚しそうに見える人には、何をしてあげたらよいか。」
という問題に、白紙で提出したサムノムの回答用紙を見て、「朝鮮一心が豊かなサムノムです。」という言葉を思い出し、「合格」の印を押すイ・ヨン。
隣で見ているチャン内官は驚き、「どうしてですか?」と尋ねると、「この者はすでに答えを与えてくれた。」と答えるイ・ヨン。
「その答えとは?」とチャン内官。
「鶏肉。」と答えるイ・ヨン。
そして結果発表では、「ホン・サムノム、合格。」と言われて、ガッカリしたサムノムは、「どうして?どうして合格?」と騒ぎます。
「だから、世子様のお心が理解できない。」と空を見上げるチャン内官。
そして集福軒の配属だと言われるサムノム。
資泫堂の前で落ち込んでいるサムノムに、「おい、ワンコ。」と声を掛けるイ・ヨン。
「今、機嫌が悪いから、私に近寄らないで。」と言うサムノムに、ちょっかいを出そうとするイ・ヨンを、ビョンヨンは止めます。
そして急に起き出して、「今から東宮殿の世子様に会いに行って来る。」とサムノム。
「何の用だ?」と慌てるイ・ヨン。
「聞きたい事があって。どうして私を合格になんかしたのか。」とサムノム。
「お前なんかに世子様がお会いすると思うか?」とビョンヨンも止めます。
「そうだよな・・・。世子様のせいで、もう終わりです。」とガッカリして諦めるサムノム。
イ・ヨンが理由を尋ねると、「私は内官になる資格のない人間です。
それなのに世子様のせいで。」とサムノム。
「資格のない人間がどうして合格になるんだ?」とビョンヨン。
「きっと、私に恨みがあるから、嫌がらせしているんです。」とサムノム。
イ・ヨンは宮殿が見渡せる高台にサムノムとビョンヨンを連れて行き、「生まれてみたら、家が宮殿だった人間は、どんな資格があるんだ?」と独り言のように呟きます。
「宮殿が家なんですか?私は生まれて一度も自分の家に住んだことがありません。」とサムノム。
「宮殿に好きな人が出来れば、宮殿が家になりますよ。」とビョンヨン。
「そうかな。」とサムノム。
翌朝、サムノムは集福軒の配属になったと、淑儀パク氏に挨拶します。
淑儀パク氏は「これから、よろしく頼む。」と挨拶しながら、咳き込みます。
そして口をきかないヨンウン翁主の世話を頼みます。
中殿キム氏は「つわりもひどいし、殿下は時々悪夢を見るようで、うなされる事があり、殿下と別の寝所で休みたい。」と訴えますが、キム・ホンは、「このような時こそ、そばにしっかりくっついていなさい。」と助言します。
イ・ヨンは具合が悪くて横になっている淑儀パク氏を見舞いながら、7年前の事を思い出しています。
それはイ・ヨンの母であり中殿ユン氏が亡くなった時、イ・ヨンがカヤグムを弾いていると、淑儀パク氏がやって来て、中殿ユン氏の遺言をイ・ヨンに伝えます。
それは、「悲しい時は我慢せずに泣きなさい。もし悲しい事があったら、母の代わりに淑儀パク氏の胸を借りて泣きなさい。」という遺言でした。
「それは本当か、では淑儀の胸を貸してほしい。」と言って、イ・ヨンは涙を流します。
サムノムはヨンウン翁主と野原で花を摘んで遊んでいます。
その花を見ていると、つい花草書生を思い出してニヤつくサムノム。
その間ヨンウン翁主は蝶を追い駆けて行ってしまいます。
そこへやって来たイ・ヨン。
「花草書生はここに何の用?そもしも花草書生の正体は何なんですか?気を付けてくださいよ。友としての忠告ですよ。」とサムノム。
「友?いつお前と私が友になったのだ?」とイ・ヨン。
「友じゃなければ、なんですか?」とサムノム。
「主人と飼い犬。」とイ・ヨン。
「自分にはちゃんとサムノムと言う名前がありますよ。ところで花草書生の名前は何ですか。」とサムノム。
イ・ヨンは答えもせずに、サムノムの顔をじっと見つめていると、イ・ヨンを意識して目をそらすサムノム。
イ・ヨンは「男のくせに、なんだ。」と言って、サムノムの頭に飾られて花を取り、頭を叩いて行ってしまいます。
一方蝶を追い駆けていて、キム・ホンとぶつかったヨンウン翁主は、キム・ホンの顔を見て、表情が凍りつき、慌てて逃げてしまいます。
イ・ヨンは王を訪ねると、「覚悟をするように。代理聴政(代理政治)する。」と王。
王はイ・ヨンに王の権限を譲ると言い、イ・ヨンは嫌だと断ります。
「好きでやる座ではない。」と王。
「世子という身分は選べませんでしたが、どんな世子になるかは、私次第です。」と立ち去るイ・ヨン。
淑儀パク氏は殿下に渡してほしいと言って、サムノムに手紙を託します。
そして手紙を持って王の元へ行こうとするサムノムを捕まえて、「ホン内官、その手紙を必ず殿下に渡してください。」という文字をサムノムに見せるヨンウン翁主。
サムノムは王に仕える内官に手紙を渡すと、まだその手紙を王が読んでもいないのに、返事の手紙を渡されます。
サムノムは「どうして?」と理由を尋ねますが、「どうせ淑儀パク氏への手紙はいつも白紙だ。」と内官。
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そこへ現れた中殿キム氏は、サムノムに淑儀パク氏の具合を尋ね、咳を少ししているとサムノムが答えると、「それでも手紙を書く元気は残っているのね。」と嫌味を言う中殿キム氏。
サムノムは手紙を王に渡すために行こうとすると、中殿キム氏はサムノムの頬を叩き、「いつも通りに従いなさい。」と命令します。
その様子を遠くから見守り、胸を痛めるキム・ユンソン。
そしてしょんぼりしているサムノムの前に現れたユンソンは、松の木に連れて行き、「辛い事があったらここで息抜きしなさい。」とユンソン。
「いつも若旦那さまは私が困った時に現れて、助けてくれる。」とサムノム。
「そして女性が望まない事は知らぬふりをするのが、男の道理ですよね。」とユンソン。
「女性ですって?!」とサムノム。
「もちろん秘密を守るのも。」とユンソン。
「とにかく、ありがとうございます。」とサムノム。
何とかして淑儀パク氏の手紙を渡したいサムノムは、王の寝所へ行きますが、とても渡せそうにありません。
すると王に渡す上書を運んでいる内官とぶつかったサムノムは、上書に淑儀パク氏の手紙を忍ばせます。
上書をひとつひとつ読んでいる王は、手紙が混じっている事に気づきます。
サムノムは王から淑儀パク氏へ書いた手紙を、嬉しそうに淑儀パク氏に渡します。
そしてその手紙からいい香りもする、とサムノム。
ところが手紙を広げると白紙なので、淑儀パク氏はがっかりして、「手紙を書くのはこれで最後にします。」と諦め、今まで捨てられずにとっておいた白紙の手紙を、すべて燃やすようにサムノムに頼む淑儀パク氏。
白紙の手紙を見て、呆然としているサムノムを見つけたイ・ヨンとビョンヨン。
「殿下は、ちょっとひどすぎませんか?白紙の手紙だなんて。」とサムノム。
「どうせ淑儀の手紙は、殿下には届かないではないか。」とイ・ヨン。
「今回は違うんですよ。ちゃんと殿下から直接受け取ったお手紙なのに。」とサムノム。
淑儀パク氏の手紙を上書に忍ばせたのに、白紙の返事だったと聞いたイ・ヨンは、「最後の望みも失ったのだな。お前のせいで。」と言います。
夜、王を訪ねたイ・ヨンは、殿下に淑儀パク氏の具合が良くないと知らせると、御医を送る、と王。
そんな事は自分が出来る、王にしか出来ない事がある、淑儀パク氏と直接会ってほしい、とお願いするイ・ヨン。
すると中殿が今懐妊で敏感になっているから、今はダメだと王。
「一体何をそんなに怯えているのですか?母上が亡くなった時もそうでしたね。」と王に尋ねるイ・ヨン。
中殿ユン氏が亡くなった時、幼いイ・ヨンは王に、「母上がどうして亡くなったのですか。」と尋ねますが、「世子、病気で亡くなったのだ。」と答える王。
けれども民たちの噂話で、中殿ユン氏は病気で亡くなったのではない、とイ・ヨンは聞いていたのです。
イ・ヨンは「母上をやったのは、一体誰なのですか?」と何度も尋ねますが、「二度とそのような事を言ってはいけない。」と王。
過去を思い出し、「あの時、無駄だとしても、何か行動に出なければなりませんでした。この国の王なのですから。」とイ・ヨンは王に言います。
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資泫堂では白紙の手紙の前で、まだ悩んでいるサムノムは、白紙の手紙がいい香りがして、焼く事が出来ないと手紙を眺めています。
梁の上で、サムノムの独り言を聞いていたビョンヨンが、「甘い香りか?」と尋ね、何かを思いつきます。
そして手紙を焼こうとしたサムノムを止めて、ビョンヨンは白紙の手紙をあぶりだします。
すると、字が浮かび上がって来て、驚いたサムノムは、ビョンヨンを尊敬のまなざしで見つめます。
字が浮かび上がった手紙を持って走って行くサムノムは、イ・ヨンとぶつかり、「白紙ではなくて、密紙でした!」と嬉しそうに言います。
そしてサムノムは淑儀パク氏に、手紙を渡します。
実は王は、淑儀パク氏が手紙を読んでも読まなくても、毎日同じ場所で、淑儀パク氏を待っていたのでした。
淑儀パク氏はその場所に掛けて行き、王と会うのでした。
その様子を見ていたサムノムは嬉しそうですが、イ・ヨンは、王を責めた時に、「私が王として動いたら、お前が危ないのだ。」と言った王の言葉を思い出します。
「どうして殿下は、秘密に会おうとしているのかな。」とサムノム。
翌日便殿では、「どうせ何事も決定権は領議政キム・ホンが握っているのだから、お前が王座に座ればいいではないか。」と取り乱す王。
そして「そうだ、世子に座らせよう。」と王は言って、代理政治をさせるため、イ・ヨンを呼び出します。
急に呼び出されて、衣服もきちんと着れていない状態のまま、便殿にやってくるイ・ヨン。
臣下たちは代理政治に反対しますが、キム・ホンは、「世子様のご意志さえあれば、代理政治に賛成します。」と答えます。
「世子の意志はどうだ?」と尋ねる王。
「私、驚いていて、まだ気持ちが固まりません。このように幼い私に、なぜ代理政治などさせようとするのですか。」と震えながら答えるイ・ヨン。
キム・ウィギョは、「あの父親に、あの息子ですな。」と呟きます。
ところが、「ですが、もう一度考えてみれば、出来ないという理由もなさそうです。私、殿下のご命令を喜んでお受けいたします。」とイ・ヨン。
実は、前日イ・ヨンは王に、「殿下の心の負担を、私も分かち合います。」と約束していたのでした。
そして「代理政治を自分に命じてください。その代わり必要なものがございます。私が弱くなり、怯えたら、頼れる父です。」とイ・ヨン。
翌日、サムノムは東宮殿の配属になり、チャン内官は、「資泫堂の幽霊も恐れないとは、そんな人材が東宮殿には必要だ。」と大歓迎します。
そしてサムノムはチャン内官から、本を書庫に片づけるように、そして今世子様が書庫で本を読んでいるから静かに、と指示を受けます。
世子様に会いたくないサムノムは、嫌々書庫に入ります。
するとサムノムは本を読んでいるイ・ヨンを見つけて、「花草書生、ここで何をしているんですか?」と尋ねます。
「お前こそ。」とイ・ヨン。
「お使いです。ところで、世子様を見かけませんでしたか?」とサムノム。
「あ?ああ。」と答えるイ・ヨンに、「ああ、良かった。」とサムノム。
すると内官に、「ここは世子様だけが出入りできる書庫ゆえ、用が済んだらすぐに出て行くように。」と言われるサムノム。
サムノムは、イ・ヨンにも早く出て行くようにと言いますが、イ・ヨンは全身、世子の衣装を着ている姿をサムノムに見せ、「以前私の名前を尋ねただろう。私の名前はイ・ヨンだ。」と答えます。
目を丸くして驚くサムノム。
(野原でサムノムとイ・ヨン)
写真出典:http://www.kbs.co.kr/drama
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あとがき
イ・ヨンはミョンウン王女への恋文を代筆したのが、サムノムと知っていたのか知らないのか微妙でしたが、サムノムが頭を下げたままだったので、気づいていないようでした。
でも、イ・ヨンが間に入って収めてくれて、サムノムは命拾いしましたね。
そして落ちる予定の試験に合格してしまい、女性の身でありながら、内官として配属されてしまいましたが、これから何が起きるのか、気がかりですね。
何だか危なっかしいサムノムですが、なぜかいつもイ・ヨンとビョンヨンに助けられて、何とかうまくやっていますから、これからも危なくも楽しい宮殿生活が待っていそうです。
第3話の視聴率は16.0%でした。では次回第4話に続きます。
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